第二話 ◆ チュートリアルをえよう


やあみんな、パーフェクト坂本です。

それじゃあ、ここからの脱出を目指してがんばるよ!



in 学問の部屋


操作法ガイド


俺がフランデル大陸にやってきて初めて出会ったのは操作法ガイドさん。

ちょっと厳しそうで物怖じしてしま………


(チラッ)


(チラッ)


(じー……)



……はっ!!

いや違うぞ!

決して隣のアーチャーを凝視していたとか断じてないっ!!

俺は胸元など断じて見てはいないぞ! 断じてだ!!


さて、時間もあれなので操作ガイドに話しかけてみよう。

できればあのアーチャーに話しかけたかったな。

話しかけた瞬間に襲い掛かられてもいいように盾の構えはばっちりだ。



操作法ガイドアイコン

操作ガイド「『RED STONE』の世界へようこそ! 来訪を心より歓迎いたします!  今からあなたは、フランデル大陸の冒険で生きていくために、基本となることを一つずつ学ぶようになるでしょう。  それでは、始めてみましょうか?」



うおっ!?

厳しそうな人かと思ったら超滑舌。

始めるって何を?



初クエスト!


ん?

そうか、これはクエストだったのか!(どーん)



ミッション1・チュートリアルを覚えよう




操作法ガイドアイコン

操作ガイド「私はその中で、基本的な操作方法について教えていきます。  まず、キャラクターを移動するにはマウスの左ボタンをクリックすれば良いです。  また、走りたければZキーを押せば良いです。  もう一度押すと、走るのを止めて歩くように切り替わります。」



うん? えーと、もうちょっとゆっくり喋ってほしいな。



操作法ガイドアイコン

操作ガイド「それだけでなく、休憩を取るために座るには、 Cキーを押せば良いです。 座っている状態だと体力が早く回復します。  座った状態で、またCキーを押せば立ち上がることができます。」



聞いちゃいねー。



操作法ガイドアイコン

操作ガイド「さらに、『RED STONE』では 変身をすると武器を入れ替えることができます。  それをするためには、Xキーを押せば良いです。」



ふーん、へーぇ…。



操作法ガイドアイコン

操作ガイド「『RED STONE』には変身システムが存在します。  変身を通じて、まったく違った戦闘スタイルを持つ職業に変わることができるのです。  いくつかのキャラクターは変身の代わりに武器を入れ替えただけで、前とは違う戦闘スタイルを使うこともできます。  ただし、変身するキャラクターのスキルを一つ以上、上げなければなりません。」

って人の話聞いてる?!




狽、おっ?!

聞いてるよ聞いてる。

田中さん家のチワワが脱走して強盗事件に巻き込まれたんでしょ?



操作法ガイドアイコン

操作ガイド全然聞いてないじゃん!!
ふんまあいい、後で困るのは君だからね。じゃあ続きを。

「ベルトには消耗品のアイテムを入れることができます。  セットして入れることができる数は制限されていますが、数字キー6を使って自動で充填することができるので 便利に使うことができます。 すなわち、セットして入れるアイテムをリロードしてくれるのが、数字キー6です。」




話なげー。

(わぁそうなんだ、すごーい。)



操作法ガイドアイコン

操作ガイド心の声とセリフが逆。
はぁ…たまに来るんだよなこういう馬鹿が…。
とにかくやるべきことはやらねば、先に進むことができません。

「それでは、これから私が簡単な問題を出していきます。  自信あれば答えてくださいね。」




うんうんすご………え!?



操作法ガイドアイコン

操作ガイドだから言わんこっちゃない…。  ちなみにあなた、2)の「問題を解きます。」を選択しましたからね。

「それでは、問題を出しますよ。
次の内、休息の一休みを得るために座ることが出来るキーは何でしょうか?


1)Zキー
2)Xキー
3)Cキー
4)数字キー6 」




ちょっと待ってくれ、俺はガイドの話をちっとも聞いていなかった!!



操作法ガイドアイコン

操作ガイド知ってるよ。



むう… 答えを教えてくれそうにないな。

しょうがない、適当にどれかを選ぶか。


じゃあ3)のCキーで。



操作法ガイドアイコン

操作ガイドうぐっ…!!(何だと…!!)



ん?

どうなんだ、当たったのか?



操作法ガイドアイコン

操作ガイドくっ…。

「お見事でした、正解です。私から小さなものですが報酬の品を差し上げます。  私が教えることができるのは、ここまでです。  用意ができたら、次の部屋へお送りしましょう。」




わーいやったー。

ここにはもう用はないから、送ってくれ。



操作法ガイドアイコン

操作ガイド(ううう悔しい……!!)

「フランデル大陸での活躍を期待します。  次の部屋へ送りますよ、さあどうぞ!」




いままでありがとう、操作ガイドのおっちゃーん!



操作法ガイドアイコン

操作ガイド(もう来んなばーか!)






画面情報ガイド


はあはあ……感動的な別れだった。

あのおっちゃんにまた会えるといいな。

と思ったら次の部屋にも同じ顔がいたし。

俺の感動を返してほしい。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド「ようこそおいでくださいました。  私は二番目の案内ガイドとして、インターフェイス画面について教えていきます。  一番目の時のように、私も説明が全部終わりましたら、問題を出しますので、私の説明をよく聞くようにしてください。」



いきなり何言っているのか分かんねー。

こりゃあ真剣に話を聞かないとクイズ分からんかもね…。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド「自らの能力(ステータス)ウィンドウを見るには、 F2キーを使えば情報を見ることが出来ます。  アイテムや装備が見たければF3キーを使えば装備ウィンドウが開かれます。  スキルを見たい時や、スキルポイントの分配をしたい時にはF4キーを押せばスキルウィンドウが開かれます。」



あー、うー、あー。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド「パーティーを捜す場合やパーティーメンバーを 確認する場合、F5キーを押して、パーティーウィンドウで確認することができます。  またクエストを確認するにはF6キー、ギルドメンバーやギルド情報を見るならばF7キーを押すと情報を得ることができます。」



ぷしゅーぼんっ。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド「友達登録や登録された友達情報を見ようとするならば、 F8キーを使って友達ウィンドウを開き、友達を呼ぶことができます。  最後にシステムに関する情報はF9キーを押せば確認することができます。  またESCキーを使って、ウィンドウを閉じることや、システムウィンドウを開くことができます。」

…大丈夫?




うんちょっと大丈夫…。(ぶすぶす)



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド「説明が長かったでしょうか?  この位にして、中間テスト問題を出すことにしましょう。  用意ができたら話しかけてください。」



ああもう、解きます…。

(どうせ何度聞いても分からんし。)



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド「それでは、問題を出しましょう。
次の中でクエスト情報を見るために、クエスト情報ウィンドウを開くためのショートカットキーは何でしょうか?

1)F2キー
2)F3キー
3)F5キー
4)F6キー




えーとうーんと〜?

(全然分からん…。)

じゃあ4)のF6キーでいいです。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイドえっ?! 『〜でいい』で決めちゃうの!?



はい。

考えても分からんですので。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイドえ…いいの? 本当にそれで…。



はい。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド………。



ガイドさーん、答えは?



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド………。

「お見事でした。少しですが報酬品をお渡ししますね。それでは、続いて次の説明をしましょう。」




わーいやったー♪



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド(前の部屋から聞こえてきた奇声の意味がやっと分かった…。)

「今度は会話インターフェイスについて説明します。  基本会話方法はEnterキーを押すと画面下部に表示される会話入力欄を使って、話したいことを文字入力すれば良いです。」



画面情報ガイド 「耳打ち会話をしたければ、 /[相手キャラクター人] [言いたいこと] の順番で文字を書いてください。  また、耳打ち会話に返事をしたければ簡単に、 /r [言いたいこと] の順番で文字を書けば良いです。  人が多いところで、叫び会話をしたければ、ビックリマーク+半角スペース+言いたいことの順番で、 ! [言いたいこと] を書けば良いです。」



はーい分かりました。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド「その他にもチャットウィンドウの下端にあるアイコンを使って、 パーティーやギルド同士の会話が別に出来ます。  これを使うことで、不必要な会話をチャットウィンドウから無くして、自分が欲しい会話だけ見ることが出来ます。」



えっ、まだあるの?



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド初心者さん、私だってね、 初心者さんが一人一人来る度に毎回こうやって同じことを話さなきゃならないんですよ。  はっきり言ってしんどいし、もうやめたいです。  しかしやめるにやめられないんですよ、だってそうでしょう、そういうNPCなんですから。  だからあからさまにだるそうな顔されると心が挫けそうです。



俺が悪かったです。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイドあー、分かってくれたなら何より。
では続きを。

「ここまでの説明を全て聞いていただき、ありがとうございます。  それでは、次の部屋に行く用意ができましたら、送ってあげましょう。」




あー、難しい話をたくさん聞いて頭が痛いのでちょっと休憩していきます。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイドどうぞごゆっくり。





休憩


よっこらせっと…。

ふー、疲れたな。

普段使わない筋肉(特に頭)をたくさん使ったからなあ。

ん?

カバンに何か入っているぞ。

何だこれは。


おやつ


おおお!



キャンディーSP


カバンの中にこんなものがっ!

これは嬉しいなあ。

でもいつの間にこんなものを手に入れたんだろう?

そう言えば操作法ガイドのおっちゃんと画面情報ガイドのおっちゃんが報酬品どうのこうの言っていたなあ。

何のことか分からなかったから思いっきりスルーしてしまった。

あの二人、何で俺が甘党だって事を知っていたんだろう…。




在りし日の操作法ガイドのおっちゃん

操作法ガイドのおっちゃん…。



在りし日の画像情報ガイドのおっちゃん

画面情報ガイドのおっちゃん……。




俺、二人のこと、ずっと忘れないよ……。





画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド勝手に殺すな。





まだいる。


さてそろそろ…。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイド(おっ、やっと行くか?)



ばりぼりぼり。


飴全部食っておこう。



画面情報ガイドアイコン

画面情報ガイドさっさと行かんかーーー!!!






更なる志を胸に。

画面情報ガイド「次は戦闘についての説明を聞くことができます。  それでは、フランデル大陸での活躍を見守っています。」



何だか無理矢理旅立たされた感があるんだけど…。

(気のせいだと思いたい。)

さて、次は何かな。




戦闘ガイド


またお前か。

いや、分かってたけどね。

分かっていても言いたくなることってあるじゃん。

そんな感じで、この人は何を教えてくれるのかな。



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド「さあ、早く来るのだ。  冒険家の者よ。 俺は戦闘を担当している案内ガイドだ。 さっそく、お前に簡単な戦闘方法を教えてやろう。」



何こいつ偉そう。

まあいいや、それよりも戦闘方法を教えてくれるのか。

今までのガイドたちとはちょっと違うな。



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド「基本的にマウスの左ボタンをクリックすれば、 モンスターを攻撃することができる。  画面下の左端上部スロットに登録されている基本攻撃をするようになる。  その下にある左端下部スロットに攻撃スキルを登録すれば、必要CPが充填されると自動で攻撃するようになる。
ここまでは、よく分かったか?」




言っている事は何となく分かるが文章自体はよく分からない。

まあ、実践が来れば自然と分かってくるだろう。

ん? 何だこれは。

1)CPというのは何でしょうか? という選択肢がある。

というかこれしかない。

そりゃあお前、CPっていうのはあれだろう。

ちょっとした(C)禁止用語(ピーーーー)とかそんなんじゃないの?



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド「うむ、『RED STONE』では 必殺システムあるいはCPシステムというものがあるのだ。  基本的な攻撃スキルを使っていくと、中央最下部にあるCPゲージが少しずつ充填してくる。  たまったCPを消費することで、もう少々強力なスキルを使うことができるのだ。  これを使って、多彩な戦闘ができるようになる。  真の上級者は、このCPゲージを十分に使って戦闘をする。」



つまりCPっていうのは必殺技を出す為に必要な気の溜め置き場みたいなものか。

それで結局CPって何の略なのさー!



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド「それと、CPゲージは走ることで少しずつ消費される。  歩くようになれば、CPゲージは減らないから「走る/歩く」を適切に使わなければならない。  キャラクターの能力値とアイテムを使ってCP減少幅を見積もり、CP増加幅を増やすなどして戦闘的なキャラクターに育成が可能だ。  上級者になりたければ、CPについてよく考えてみるのだな。」



そんな小難しいこと考えながらプレイしている人っているのかな…。



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド「画面下の右端上部にあるスロットは、 マウスの右クリックで使うことができる。  このスロットは特殊攻撃、右端下部は補助攻撃のスキルを登録して使うことができる。  もちろん、その他にもチャットウィンドウの左下にあるスロットに、スキルアイコンを登録すると、 Q,W,E,R,Tと、A,S,D,F,Gのキーを使って、素早くスキルを使うことができる。  また、TABキーを利用して、他のグループのクイックスキルに切り替えることができるのだ。」



この人もたいがい話が長い…。



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド「戦闘は理論より実践が大事だ!  俺は問題など出さないからな。 次の部屋に送るから、その場でクエストと一緒に戦闘を体験して来るように。 行く準備はできたか?」



マジー? テストなしー?

超ラッキー。



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド「それじゃあ、 お前の活躍を期待しているぞ。」



うん、じゃあねーおっちゃん。



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド………。

(俺の時は随分あっさりだな…。)






子竜の爪


わっ、ちょっと何これ?!

邪魔なんだけど。



戦闘ガイドアイコン

戦闘ガイド(買Kーン……!!)

(折角こっそり入れておいてやったのに…orz)






クエストガイド


ふう… またお前でも驚かないぞ。

というかいつになったらここから出られるんだろう…。



クエストガイドアイコン

クエストガイド「初心者の冒険家だな。  僕はクエストを担当する案内ガイドだよ。  キミはクエストについて何か知っているかな?」



その顔で「〜だよ☆」「〜かな?」って無い。



クエストガイドアイコン

クエストガイド「フランデル大陸のあちこちでは、 多くの人々が冒険家に助けをお願いしてくるとか、様々な事を依頼してくる。  その人々の話を聞いて仕事を解決すれば、多くの報酬品と経験値を受ける取ることができるのさ。  たまには重要な仕事を任されたりするし。」



うえっ、爽やか臭い。

何カッコつけてんだよそろそろ加齢臭が気になる年頃だっていうのに。



クエストガイドアイコン

クエストガイド何か言った?



いいえ何も。



クエストガイドアイコン

クエストガイド「クエストにも、色んな種類があるよ。  『RED STONE』の秘密に関わるメインクエスト、助けを求めてるとか、依頼をしてくるなどの共通一般クエスト、キミみたいな素人のための初心者クエストもあるよ。  また、様々な称号を得ることができる称号クエストがあるな。」



(今さり気無く俺を小ばかにしやがったなこのおっさん。)


ん? 1)称号と言うのは何でしょうか? という選択肢がある。

というかこれしか(ry)

お前そんな事も知らないのか。

この主人公って結構馬鹿なんだな。



クエストガイドアイコン

クエストガイド「称号と言うのは、 特殊な能力の類をクエストを解決することで、使うことができるようになる能力のことだよ。  例えば、銀行取り引きをするためには、銀行クエストを解決しなければならない。  その他にも、スキルマスターとか、キャンピングマスターみたいな称号などがあるよ。」



へー、銀行使うだけでもクエストしなきゃいけないんスか。

結構めんどくさいですね。



クエストガイドアイコン

クエストガイドただで機関を使おうと 思う方が甘いのさ。



くっ。

(結構やな奴だな。)



クエストガイドアイコン

クエストガイド「理解できなかったかな?  それじゃ、簡単な称号クエストをしてみようか。  もう一回説明を聞く?」



何か言っている事が支離滅裂だよ。


そんな事よりクエストしようぜ!




クエストガイドアイコン

クエストガイド「キミの遂行しなければならないクエストは、 モンスター鑑定士という称号だよ。  モンスター鑑定士は、モンスターの属性・レベル・等級クラスが分かるんだよ。  称号レベルが上がるほど、多くの情報を知ることができるようになるので、肝に銘じておくように。  用意ができたら狩場に移動して、屋敷蜘蛛を倒して蜘蛛の粘液3つを手に入れてくるように。  狩り場ガイドに声をかければ、ペイロンがいる所まで送ってくれるから。  手に入れた物は、ペイロンに持って行ってね。」



モンスターの情報を知って何になるんだよ。

モンスターなんかよりフランデル大陸にいる女の子すべての情報が知りたいよ。



クエストガイドアイコン

クエストガイド若造が生意気な口を利くんじゃない。
できるものならとっくにやっている。




ごめんなさい。

1)狩り場に行かせてください。




狩り場到着


むむっ、木造立ての部屋に転送されたぞ。

ここがクエストガイドの言っていた狩り場か?

むむっ、あれは!


屋敷グモ


ぎゃあああっ蜘蛛だーーー!!

おえっでかい、気持ち悪い。

俺、虫系とか駄目なんだよね。

うわー部屋中のあちこちにいっぱいいるし。

え、これを倒さなきゃいけないの?

倒さないと先に進めないの?

冒険者やめていい?


初戦闘!


そうは言ってもやめさせてもらえるはずもなく。

分かったよ分かりましたよ、狩ればいいんでしょ狩れば。


ひゃあーーーーーっふふうううううゥオラオラオラ!!!


後悔


ぐちゃっ……。


…………。


体液ゲット。


う……うわああああっ!!!





ドカッ!! バキッ!!  ザシュッ!!



ぐちゃ…。



ドカッ!! バキッ!!  ザシュッ!!



ぐちゃ…。





蜘蛛の体液





うわああああ――――………!!!



……………


………


……









クエストクリア

狩り場ガイド「蜘蛛の体液3つを全部手に入れてきましたね。  それでは、ペイロンがいる所に送ってあげましょう。」



冒険家というものは、ぼくが思っているよりもずっと過酷で辛いものなのかもしれない。




ペイロン


お次は石畳の部屋に転送された。

そこには煌びやかな鎧を着込んだやたら輝かしい爺さんがいた。

彼はペイロンという。

しかしここ、どう見てもモンスターはいないし武装する必要がないと思う。

この爺さんよりも武装しなければならない人間は他にいたはずだ。 狩り場のガイドとか。

俺の目にはまるで過去の栄光が忘れられない哀れなジジイのように映ったが、とりあえず話を聞いてみようと思う。



ペイロンアイコン

ペイロン「お主が案内ガイドの話しておった、初心者の冒険家のようだな。  蜘蛛の体液もしっかりと集められたようだな。  お主にモンスター鑑定士称号を付与しよう。」




初レベルアップ!


うひょー!

これがレベルアップというものかー!

気持ちいー!!



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ペイロン「レベルアップすると、 普通は自動で1つの能力が上がるようになっており、また4つの能力値ポイントを受け取る。  例外としては、ネクロマンサーの場合は自動で上昇する能力値がなく、5つの能力値ポイントを受け取るようになる。  おまけに、体力HPとCPゲージが最大まで充填されるようになる。  能力値ポイントは自分が育成しようとする方向に分配すれば良い。  スキルポイントはスキルを取得す(続く画像消失、また後日追記予定)」



(始まったよ老人の長い説明話が…。)



ペイロンアイコン

ペイロン「インターフェイスの細い水色ゲージは経験地を現わし、 細い水色ゲージはスキル経験値を現わす。  ゲージがいっぱいに充填されるようになれば、レベルアップしたり、スキルポイントを得たりするようになる。  しっかりと覚えておくように。」



ふぁい。(もう半分も聞いていない。)



ペイロンアイコン

ペイロン「そうだ、お前に教えておくことがある。  駆け出しの冒険家に与えられる称号に関してだ。」



1)駆け出しの冒険家に与えられる称号?



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ペイロン「さよう。  フランデル大陸の善良な国民を恐怖に陥れる、凶悪なモンスター共を退治する冒険家たちは非常に貴重な存在だ。  そこで、お前のような駆け出しの冒険家たちを長期的に育成していく政策が施行されているのだ。」



1)ふむふむ。


ふむふむ。じゃねーよw



ペイロンアイコン

ペイロン「その政策というのが、駆け出しの冒険家にのみ与えられる特別な称号だ。  この称号を持つ冒険家は、成長速度が速く、鍛えやすくなる。  しかし、称号の効果をしっかり発揮させるには、それなりの条件もある。」



1)どういうことですか?



ペイロンアイコン

ペイロン「駆け出しの冒険家育成政策に参加している冒険家は、 どのような時も、堂々として自信を持った冒険家でいてほしい、ということだな。  その為にも、狩りを行う場合には、お主と似たレベルの冒険家と共に旅をし、互いに成長していく必要があるだろう。」



1)なるほど。


なるほどって俺、友達いねーだろ。



ペイロンアイコン

ペイロン「お主は、 どのような時でも、堂々として自信に満ち溢れた冒険家でいられるか?」



1)私なら、そんな冒険家になれます。


うわっ、言い切りやがった!

迷いとかそういう言葉を知らないのかこの主人公は。



ペイロンアイコン

ペイロン「よかろう。  お主に、駆け出しの冒険者の称号を与えよう。  この称号は、お主が200レベルになるまで効果を発揮してくれるだろう。  様々な経験を重ね、お主が強くなっていくに従って、称号の効果が小さくなることを忘れないように。」




駆け出しの冒険者ゲット


わーい!



ペイロンアイコン

ペイロン「もし、 もう少し多くの情報が得たければ、両脇にある部屋に行ってみるように。  本を探してみるとか、学びの部屋にいる達人の冒険家たちに助言を求めてみるのだな。  必要がなければ、今すぐ都市に行かせてあげよう。」



やっとここから出られるのだな!

2)今すぐ行くことにします。



ペイロンアイコン

ペイロンえっ?  でもお主はどこからどう見ても新米だし、もっとここで勉強して行った方が…。



嫌です。

俺は勉強より実践派なんですよ。

だから早くここから出してください。



ペイロンアイコン

ペイロン(案内ガイドたちの言っていた通り、 人の話を全然聞かない奴だな…。)

「ケイルンを通じて、再び来ることができたら必ず覚えておくように。  それでは、お前の活躍を期待しているぞ。」







in 古都ブルンネンシュティグ


古都に坂本が降り立った日


うおおおおお!!!

緑鯖、ついに俺はやってきたぞおーーー!!


むっ、あれは何だ?


アリエルの薬


何か勝手にクエストが発生したぞ。

アリエルって誰だ? 人か?

まっいいや、それよりあっちが面白そうだから行ってみようっと〜♪





さびしい…。

ケイルン………。




こうしてパーフェクト坂本は緑鯖を右往左往することになったのだった。



ミッション1・クリア






おまけ


パーフェクト坂本のステータス


さーてどう育成するかな。



(第二話・完)






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