第三話 ◆ 疫退治


ブルンネンシュティグは広いな。


やあみんな! パーフェクト坂本です。

早速だけど何をすればいいのか分かりません。

だってあれだよ、特に目的も無いのに俺を作るから悪いんだ。
(作者のせい。)

ん〜暇だな。 何か面白いことないかなぁ。


ファーガソンに会おう。


むむっ、何だこれは?

ははあ、初心者Tipというやつだな。

ファーガソンって誰だ。

とにかく、最初にこの街に来たらファーガソンに会えばいいのだな。

どこだーファーガソーン!!




ファーガソン発見。


はっはっはぁ、見つけたぜファーガソン!


どこに隠れても無駄だ、何故なら俺には


座標


座標を見抜く能力があるのだからな!



ファーガソンアイコン

ファーガソンいや別に隠れてないですし…。
それに座標を読めるとか普通ですから。




なっ…!(ガーン)



ファーガソンアイコン

ファーガソンまあそれは置いといて、本題に入りますね。

「こんにちは。 ブルンネンシュティグで唯一の医者ファーガソンと申します。  街の西側の城門付近にいるコボルト達は見ましたか?」




えっ… ブルンネンシュティグで唯一の医者?



治療師「………。」
  ←じゃあこの人は何なの?




ファーガソンアイコン

ファーガソン「その大半が病んでいるのです。  どんな病かは不明ですが、現在はコボルトだけがかかる様子です。」



(治療師の存在は完全に無視だ…。)



ファーガソンアイコン

ファーガソン「しかし、 いつ人間に伝染するか解からないので研究をしたいのです。  しかし、実験材料が足りなくて困っています。」



人間に伝染する可能性があるのか、おっかねえな。

じゃあファーガソンは人類を救うべく偉大な仕事を成し遂げようとしている訳だな。

よっし頑張れ! 人類の為に!



ファーガソンアイコン

ファーガソン「病んでいるコボルトの服を 10着ほど持って来ましたら我が病院で特別製作した服をプレゼントいたします。」



えっ、俺も手伝うの?



ファーガソンアイコン

ファーガソン当然です。
受けるのですか? 受けないのですか?




(もう殆ど脅迫じゃねえかよ…。)

面倒だがコボルトの服を10着持ってきたら特製の服をくれるんだな?

いいだろう、引き受けてやる!



疫病退治




ファーガソンアイコン

ファーガソンじゃがんばって。



って丸投げかよ!!

おいおっさん!

おっさーん!!

…………

………

……





ミッション2・疫病退治



うろうろ…。


あのおっさん、ついに完全無視を決め込みやがった。

しょうがない、行くしかないのかー。

西側の城門付近ってどっちだー。




in 中央プラトン街道 / ブルンネンシュティグ入口付近


西側城門付近。


何とか西側に辿り着くことができた。

あれが疫病に冒されているコボルトか。

ご丁寧に「病気の」って書いてあるからすぐに分かったぜ。

しかしこれ、病気のコボルトにカーソルを当てると攻撃アイコンしか出ない。

殴り殺して服を剥ぎ取れというのか?

ファーガソンの野郎、澄ました顔してかなりの鬼畜だな。


病気のコボルト

病気のコボルトゲホゲホ…。


…………。



何なんだこの過酷さは!

本当に初心者向けのクエストなのか!?


病気な上にぼこぼこに殴られて服まで剥ぎ取られるとかかわいそすぎるだろう…。

やめようかなこのクエスト…でもやらなきゃ服がもらえないし…

うーん、背に腹は変えられない。 許せ!!


戦闘開始!


とうっ、喰らえ、ただの垂直斬り!


病気のコボルトが喋った!


病気のくせに随分余裕のあるコボルトだな。

あんまりかわいそうじゃなくなってきた。


喰らえーっ。


とーう。


キエエック〜


何だこいつ。


レベルアップ!


おおっ! 倒したらレベルアップした!

しかし残念ながら服は剥ぎ取れなかった。

って足元に落ちているこれは


キャンディSP


俺の大好物! キャンディSPじゃないか!


あっ、でもこれ病気のコボルトが持っていたんだよな?

ばい菌が付いていないだろうな?

大丈夫なのか?


ペロッ。


うん、大丈夫そうだな。

さーてどんどんいくぞー。



おらァ!! ザシュッ!! ビリビリビリ!!



クエ品ゲット。


おっ、やっとクエ品をゲットしたぞ。

どれどれ。



病気のコボルトの服



うわっ汚ねえ!! 最悪ー!!

こんなものをあと9着も集めなければならないのか……!!


悪戦苦闘


うっくせ…。

三日間履き続けた俺の靴下よりくせぇ…。

あまりの悪臭にmiss!!が出るほどだ…。


やかましいわ!


しかもこいつら超うるせえ。


10着コンプリート。


はあはあ… やっと10着集まったか。

冒険者って辛い…辛すぎるよ母ちゃん…。

さて、約束通りファーガソンから服もらいに行くか。




in 古都ブルンネンシュティグ


ん?

ん?


パタパタパタ…


ぽっぽっぽ?


パタパタ


はとぽっぽ?



パタパタパタパタ……(飛んでいった。)



…………。



何だったんだろうあれは。


おっといけない、ファーガソンのところに行かないと。




ファーガソンのもとへ。


さー俺は戻ってきたぞファーガソン。

約束どおり服を渡してもらおうか!




ファーガソンアイコン

ファーガソン「ありがとうございます。  10着集めてきましたね。 集めて頂いた実験材料は大切に使います。」



うん、気にすんな!

全部俺の為だ!



ファーガソンアイコン

ファーガソン「お役に立つかどうかは解りませんが、 この病院で特別製作した魔法の服です。  効果は大したものじゃありませんが…。 とにかくご苦労様でした。  ところで、まだ集めて頂けますでしょうか?」



えっ? やだよ臭いもん。



ファーガソンアイコン

ファーガソンそうですか。 じゃあこれあげる。



報酬ゲット!


やったー! クエストの報酬を手に入れたぞ!


レベル5に。


ついでに俺もレベルアップ。

さーて、では早速服を着てみようかな♪


報酬の服。


これがファーガソンからもらった服だ。

しかし俺ってこの服をもらうまで


露出狂装備。


素っ裸にベルトと盾と剣だけで歩いていたんだな。

冒険家以前にただの変態じゃねーかよ。


まだ下半身が危ない。


とりあえずこれで素っ裸ではなくなったな。

まだ下半身の問題が解決していないけどな。

防御力が4になった。

うん、硬い硬い。

じゃあ今回はこの辺で。

家に帰ってナイター見ようっと。



ミッション2・クリア



(第三話・完)






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