第六話 ◆ リンの授業


坂本見参。


やあみんな、パーフェクト坂本です。

早速ですが、初心者Tipがまたぴこぴこと催促してきます。


コリンとクレイムに会おう。


ふむ、Lv1−Lv10の冒険家はこの人らに会いに行けばよいのだな。

じゃあまずコリンって人からいってみよう!




コリン発見。


見つけたぞコリン! 観念するんだな!



コリンアイコン

コリン「地図というものは、人が生きていく上で凄く便利な物だ。
行きたい場所がどこか、自分が今何処にいるのか解る。
それも地図を描いてみることになってからなんだが。
優れた方向感覚と空間知覚能力を持っていなければ、立派な地図は作れないぞ。
やってみるか?」




えっ…
いきなり独りよがりな上に唐突にそんな事言われても…。




コリンアイコン

コリンまあいいじゃないかやってみれば。
暇なんだろう?




そりゃあ暇だけど…。

うん分かった、やってみます。



コリンアイコン

コリン「まずは地図を描くことを学ぶとしたら…
あんた、よく見たら流れ者みたいだな。ま、気にしないでくれ。
私の友達の「ストラッシュ」を知っているか?
あいつを探して彼の試験をパスしてみな。
コボルトの洞窟で遊んでいるはずさ。」




流れ者じゃない! 冒険家だ!!



コリンの授業。



ぬぅ、腹の立つ野郎だ。(びきびき)

クエスト名はコリンの授業か…

コボルト洞窟にいるストラッシュの試験をパスしないと授業は受けさせてくれない訳ね?

よーし分かった、すぐに戻ってくるから首を洗って待っていろよ!



ミッション3・コリンの授業



とは言ったものの、コボルトの洞窟ってどこにあるんだ。

コボルトと言えばブルンネンシュティグの西側にいっぱいいたっけ。

とりあえず西側に行ってみよう。




in 中央プラトン街道 / ブルンネンシュティグ入口付近


西側到着。


さーてコボルトの洞窟は…。


コボルトの洞窟。


あった、そこかっ。

洞窟とかいよいよダンジョンっぽくなってきたな。

わくわく♪




in コボルトの洞窟 B1


洞窟内。


ここがコボルトの洞窟か… 何か湿っぽくてやだな。

コリンはストラッシュがここで遊んでいると言っていたけど、どう見ても遊べる環境じゃないと思うよ。

どんな奴なんだろう、ストラッシュって…。

きっと奇人か変人に違いない。


反応あり!


むっ、地図に生体反応(?)が!

そこかストラッシュ!


ストラッシュ


おっ、お……

お爺さん!?


(遊んでいるって言うからてっきりガキんちょだと思っていた…。)



ストラッシュアイコン

ストラッシュ「ここが洞窟のスタート地点だ。
私は南西側に移動するからね。
ちなみに私は同じことを話すのが嫌いなんだ。
もし、私に同じことを言わせたらそこで終わりにする。
分かったね?」




いきなり何を言い出すんだお爺さん。

えっ、これが試験内容なの?

へぇーそうなんだ…。

て言うか、何でキレ気味なんだお爺さん。

それはいいとして、こんなところで何をして遊んでいたんだいお爺さん?



ストラッシュアイコン

ストラッシュ「南西側で会おうと言ったのにここで何をしているんだ。
今回は最初だから許すが、次は取り消しにするから覚悟しなさい。」




そんな理不尽な!!

話しかけただけで試験を取り消すなんて、何て横暴なじじいなんだ!

これならパトラッシュと一緒に天国に行った方がマシだよっ!

分かったよ、南西側に行けばいいんでしょ行けば!

ふーんだ!




移動しないストラッシュ。


あれっ、先に行くって言っていたのにまだあんなところにいる…。

大丈夫なのかな爺さん、俺より先に辿り着けるんだろうか…。


垂直斬り。


グレムリン発見!!

丁度いい、お前で袈裟斬りの威力を試してやろう!


たあっ! まずは垂直斬りでCP確保!!

グレムリンヘンナノガキター



袈裟斬り。


そしてこれがっ!
とうっ! 坂本流必殺奥義

袈裟斬りだあーっ!!



ザシュウッ☆


グレムリングフウッ




はぁっはっはっはっ、勝った。

さて、ストラッシュを探しに行こう。



マップ。


確か南西に行くって言っていたっけな、あの爺さん。

お、地図に生体反応確認。

…ん?

でも爺さんが最初にいた場所からも生体反応が消えていない。

…どういうことだ?

南西にいるのは爺さんじゃないのか?


ストラッシュ発見。


いや…爺さんだ…。

どういうことだ、入り口付近にいるのは別の人か?



ストラッシュアイコン

ストラッシュ「よく南西側が解ったな。
私は北側に行っているからよく探してくれ。
健闘を祈る。」




また移動すんのっ!?

じじい追っかけて俺に何の得があるのさ!



ストラッシュアイコン

ストラッシュ嫌ならやめても構わんのだよ。
その代わり、今までの君の苦労がパアになるがね。




わあったよやればいいんでしょやれば!

この世界に住んでいる人って何で揃いも揃って性格が悪いんだ!

パトラッシュ〜僕はもう疲れたよ。




マップ。


ひいはぁ… ひいはぁ… ぜぇぜぇ

北側に到着… 地図に生体反応を確認、ここだな。


……んっ!?



増え続ける生体反応。


生体反応が三つ……

内二つは爺さんがいた場所から…



………

……


北にいるのは別の人かっ!?



OJIISAN


Oh J J I .


い、ーーーーーっ!!!



ストラッシュアイコン

ストラッシュ「さっき私に会ったのはまぐれじゃなかったか。
よし、では南東側で私を見つけ出すのだ。」




もう移動すんなジジイーーー!!!

増えるーっ!!




あああ、行くしかないのか!

ああ神よ!



そして南東へ。


あーっ!!!


やっぱり増えた。


嫌ー!! 誰かーっ!!!



ストラッシュアイコン

ストラッシュ言い忘れていたんだが



えっ?



ストラッシュアイコン

ストラッシュ実はわし、四つ子なんだ。



先に言えよっ!!



ストラッシュアイコン

ストラッシュ「ふむ…ほんとうによく来るな。
これなら…グレートフォレストに居るアベルに会っても問題ないだろう。」




誰?



ストラッシュアイコン

ストラッシュ「そんなに慌てることは無い、はははっ。  今すぐ行かせるような事はしないさ。 方向感覚はマスターしたようだからコリンの元へ戻ってくれ。」



帰ってもいいのか?

じゃあ俺は試験に合格したんだな?

いやっほー!



ストラッシュアイコン

ストラッシュ「コリンに会ってきなさい。
私の言うことをまったく理解していないようだね。」




あっ、はい。

じゃ、さようなら。




in 古都ブルンネンシュティグ


コリンのもとへ。


さあコリン、俺は戻ってきたぜ。

早速授業を開いてもらおうか!

あっ俺、小学生までの算数しかできないから分かりやすく教えてね。



コリンアイコン

コリン「無事に会ってきたのかい?
結構きつかったようだな。さ、それじゃこれをやろう。
あいつが作っているものだが、かなり人気のあるものだ。
これを履いていれば体が軽くなって今より早く走れるんだ。」





報酬ゲット。


おおおっ?

わーいありがとう〜♪


レベル不足。


って装備できねー!!

コリンさん、これ装備できないよ。



コリンアイコン

コリン頑張ってレベルを上げることだね。



ぐ… 結局それになるのか。

まいいや。それで、授業は?



コリンアイコン

コリン「あんたはもう覚えたじゃないか。他の師匠を探してみな。
紹介できそうな奴は二人いるが、「アサス」と「コジ」の二人だ。
「アサス」の故郷は砂漠で、「コジ」の故郷は海だ。
ま、俺みたいに引退してのんびり暮らしているがな。
「アサス」の奴はお金が大好きでな。面白い奴さ。」




ってあんたからは何も教わってないよ!!

クエスト名の「コリンの授業」は嘘っぱちだー!!

それに砂漠を紹介されても何処にあるか知らんわ!

それにお金が大好きなのは面白い奴じゃない、ただの守銭奴だ!!


ああ、何だったんだこのクエストは…。

でもマップ製作者っていう称号を手に入れたみたいだし、まぁいっかあ。



ミッション3・クリア






おまけ


新しい武器を求めて。


レベルが6になったので、そろそろ新しい武器に変えたいと思います。

やってきたのはウィル・フレドの武器屋さん。



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレド「こんにちは。
ウォーリッドの武器屋従業員のウィル・フレドと申します。
必要なものがあるか、ゆっくり見ていって下さい。」




どうも、俺はパーフェクト坂本です。

俺にふさわしくてかっこいい剣をくださいな。


武器一覧。


おおっ、かっこよくて強そうな武器がたくさんある。

でも俺が使えるのは、ショートソード、ソードスティック、半月刀の三つだけのようだ。

ショートソードは今使っているからいらないとして、ソードスティックと半月刀の二つを見てみよう。


ソードスティック


ソードスティックは、攻撃速度と命中率が売りの剣だ。

しかしショートソードよりも攻撃力が劣ってしまうらしい。

これはパスだな。


半月刀


半月刀は、クリティカル攻撃が売りの剣だ。

これはいい、敏捷剣士の俺と愛称が抜群じゃないだろうか。

これに決ーめた。

半月刀の値段は600ゴールドか。

今の俺の全財産は



全財産。


158ゴールド。

うわーん先生! ゴールドが足りません!



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドお金を貯めてまた来てください。



うわーんそんな〜!



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレド泣いても駄目。




こうして俺の武器新調は失敗に終わった。



(第六話・完)






表紙に戻る   トップページに戻る