第十二話　◆　商道とは　その１





やっほー、パーフェクト坂本です。

ちょっとこれを見てほしいんだけどー





前回のリザードマン狩りで拾ったんだけど、最高補正の肩刺青らしいのね。

で、拾ったはいいんだけど、どうやってSSを撮ったらいいんだろう？




トントン。




………。


ふっ、もう振り向かずとも誰だか分か…











きゃああああーーー

！！






うわっ、びっくりした…。
そんなに驚かないでよ兄さん、オレだよ。




あーーー……！！

………　　え？





ほら、これはお面だよ。（かぽっ）




こんガキャ……。






それより兄さん、まだサイトに無い、最高補正値のアイテムを拾ったみたいだね。



ああ、うん。
そうなんだけど、どうやってSSを撮ればいいんだ？





それなら、商人クエストを受けてくるといいよ。



商人クエスト？





詳しくは、噴水近くにいる露店組合広報員が教えてくれるはずだよ。
ほら、ここまでヒントをあげたんだからさっさと行ってこい、バカ兄貴。



んだとテメ…！！





ピュ〜！（脱兎）



待てこのっ…！！



ええい逃げ足の速い……（ぜーぜー）







とりあえず、山本の言っていた露店組合広報員を尋ねて噴水付近までやって来た。

露店組合広報員：「こんにちは。　 商人労働組合の広報で参りました。　私を通じて申し込みを行えば、登録費用500ゴールドが無料になります。　 もちろん試験はブリッジヘッドで受けて頂く必要があります。」

はい？　何の申し込みですか？
何の試験かはっきり教えてくれないとタダでも申し込む気にはなれません。

（何これ、新手の悪徳商法なんじゃないの！？）　←本音

露店組合広報員：私のネームプレートをよく見てください、 露店組合広報員って書いてあるでしょう？　取引人の称号を得る為の試験ですよ。　 フランデル大陸では、取引人の称号が無ければ、個人で露店を経営する事が出来ないんです。　 周囲を見てください、あちこちに個人露店を開いている冒険者がいるでしょう？　彼らは皆、取引人の試験に合格したのです。

なるほど、そういう事でしたか。

じゃあ、申し込みます。

露店組合広報員：「最近、商道に反する者が多く現れています。　 その様な事態を未然に防ぐ為、商人達が集まって組合を作ることになりました。　全22問の問題を解いてくだされば、審査委員の採点によって合格か不合格かをお知らせ致します。　 問題の出題範囲は、各都市の商人の名前や販売内容、特定の物を売るのは誰か等となります。」

なるほど…。

とりあえず面倒くさそうだなという事は分かりました。

露店組合広報員：「試験はブリッジヘッドで受けられます。　 ブリッジヘッドへ向かう途中、各都市の商店の特徴を調べていけば役に立つと思います。」

分かりました、ブリッジヘッドですね。

えーっと、ブリッジヘッドはどこに……






遠っ！！


ちょっと、遠いよ広報員さん！！

露店組合広報員：そうなんですよ。
私もブリッジヘッドからブルンネンシュティグまでやっとの思いで辿り着きました。

（本当はテレポーターを使ったけどね。）

まじかよ…　こんな距離を徒歩で乗り越えたのかよおっさん…。

分かった、おっさんに出来て俺に出来ないはずはない。

この試験、絶対に合格してやるぜ！！

露店組合広報員：うんうん、頑張ってね〜。

◆ミッション９・商道とは



何でもここから長編になるらしいので、今回はクエストを入手したところで一旦切らせてもらうね。

次回をお楽しみに！






（第十二話・完）