第十三話 ◆ 商道とは その
(古都ブルンネンシュティグ編)



やっほー、パーフェクト坂本です。

やるぜとは言ったものの、やっぱりこの距離を徒歩で行くのはきついよな。  でも他に交通の手段もないし… 歩いて行くしかないか。

どうせ歩いて行くなら、各街の商人たちを徹底的に調べてから行こう。  まずは古都ブルンネンシュティグの商人たちから聞き回ってみるか。



ブルンネンシュティグの商人たち


おお、商人って思ったよりたくさんいる。

確か問題は22問あるって言っていたな。

ブルンネンシュティグからブリッジヘッドまで、立ち寄る大きな町は全部で4つ。

一つの街でこんなに商人がいるんだから……これはかなり出題範囲が広そうだ。

俺、覚えきれるのか?



エイドゥルさん。


弱音を吐いてもしょうがないか。

まずはエイドゥルさんのところに行ってみよう。

エイドゥルさーん。



エイドゥルアイコン

エイドゥルおお、坂本くんじゃないか。 久しぶり。



エイドゥルさん久しぶりー。



エイドゥルアイコン

エイドゥルレベルも上がっているようだねえ。
どうだい、いい防具を置いているよ、買っていかないかい?

くれぐれもリン・ジェイクのところで買わないようにな、ありゃあ欠陥品だ。




因縁の関係に俺を巻き込まないでください。

それよりも俺、ブリッジヘッドまで取引人の試験を受けに行くことになったんだ。
だから、エイドゥルさんの店の目玉商品とか教えてよ。



エイドゥルアイコン

エイドゥル目玉商品かい?
うーんそうだねえ、じゃあこれなんかお勧めだな。
剣士専用の盾、マインゴーシュだ。
装備レベルに達した剣士たちがよく買っていってくれるよ。
あとはそうだな、こっちにはリン・ジェイクの店には置いていない手首保護帯やバングル、ブレスレットなんかも置いているぜ。




だから俺を因縁の関係に巻き込むのはやめてくださいってば。

それに手首保護帯はブレンシーさんのお店で買ったので、もういらないです。



エイドゥルアイコン

エイドゥルむ…そうか。 それは仕方がないな。
また何か物入りになれば尋ねてきてくれよ。




はーい、どうもありがとうございました!





リン・ジェイクさん。


次はエイドゥルさんと因縁の仲らしいリン・ジェイクさん。

初めまして、ぼく坂本ー。



リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイク「防具が欲しいならここだぜ。
ところで、大した事じゃないのだが
手伝って欲しいんだ。
力を貸してくれたら凄い盾を一つやるぞ。
≪推奨LV:5以上≫」




凄い盾!?

それってもしかして、選ばれし勇者にしか扱えない盾だったり、伝説のドラゴンの鱗から作った最高の防御力を誇る盾だったりするんですか?(ドキドキ)



リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイクそういう意味の“凄い”じゃないんだけどね…。
しかし、今の君のレベルなら、十分使える盾だと思うよ。




うーん、凄く魅力的なクエストなんだけど、今は取引人の試験を抱えているからなあ…。

いっぺんにクエストを請け負うと自分が何をしているのか分からなくなるから、ごめんなさい今は試験を優先で!



リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイクあいよ。 それで、俺に何の用だい?



試験に出題されそうな情報が欲しいんです。

リン・ジェイクさん、この店のお勧めの商品は何ですか?



リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイクお勧めかい?
それなら剣士専用の盾、マインゴーシュだ。
装備レベルに達した剣士たちがよく買っていってくれるよ。




なるほど、マインゴーシュがお勧めですね。(メモメモ)
(あれ、これってどこかで聞いたような。)



リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイクおや?
君、皮の帽子を被っているね。
今の君のレベルなら、もう鉄の帽子を被っていてもいい頃だ。
どうだい、この最高補正の鉄の帽子が、今なら2000ゴールドで君のものだよ!




えっ?(ドキッ//)
いや、でもこの間ブレンシーさんのお店でいくつか買ったばかりだし、持ち合わせも厳しいなーなんて…



リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイクふむ、この手首保護帯がそれか?
だめだよ〜そんなものを付けていていいのはLv10以下の冒険者まで!
Lv10以上の冒険者なら、こっちの鱗グローブに取り替えないと!
今ならたったの1500ゴールド!

(※そんなルールなどありません。)




はう!?

でも…!




リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイク防具にはね、そのレベルの旬ってものがあるんだ。
今を買い逃したら二度とこの防具たちの良さを味わうことができなくなるよ?
ん? それでもいいのかい?




うう……!!












鉄の帽子、購入。


鱗グローブ、購入。


装備完了。




リン・ジェイクアイコン

リン・ジェイク毎度あり〜^^



orz





ドロシーさん。


完全にカモられた…。

しかしいつまでもクヨクヨしていても仕方がない。
防御が増えたんだから結果オーライだ。

次、ドロシーさん。
近くで見たら結構美人かも。(ポッ//)

こんにちは〜ぼく坂本。



ドロシーアイコン

ドロシー「こんにちは。  クリムスン雑貨商店の従業員ドロシーです。
品物をご覧になりますか?」




クリムスン商店?



ドロシーアイコン

ドロシーはい、こちらのお店がクリムスンさんの本店になります。
一度立ち寄ってみてください。




それは分かったけれど、従業員の君がどうして外で実演販売なんてしているの?



ドロシーアイコン

ドロシーそれは……。
いじわるなクリムスンさんが私の美しさを妬んで
わざと私に外で販売するように…! ううっ。




何この、どこかで聞いた事があるような可哀想な話は。



ドロシーアイコン

ドロシーいいえ、私がいけないんです。
私があまりにも若くて美しいから…そう、この美貌がいけないのよっ!




君が何でいじめられるのか少

し分かった気がするよ。



もういいんで、ドロシーさんのお勧め商品とかあれば教えてください。



ドロシーアイコン

ドロシーはいどうぞ〜。
私のお勧めはこちらのヒールポーションとチャージポーション、
そしてこちらの帰還の巻物ですね。




帰還の巻物!!



ドロシーアイコン

ドロシーあら、買っていかれます?



助かった、一本欲しいと思っていたんだ。
クレンドルからもらった帰還の巻物、リザードマン狩りの時に全部使っちゃったから。

ドロシーさん、帰還の巻物を一本くださいな。



ドロシーアイコン

ドロシーあら、一本でいいの?



えっ?



ドロシーアイコン

ドロシーこれから遠出されるんでしょう?
一本だけじゃ不安よ〜?




で、でもさっき、リン・ジェイクさんにカモられたばかりで…!



ドロシーアイコン

ドロシー売り上げが悪いとまたクリムスンさんに苛められるわ〜!(わあっ)



分かったよ買います!

買えばいいんでしょう!(泣)




ドロシーアイコン

ドロシー毎度ありがとうございました〜^^



うぅ…結局5本も買わされた…。

懐が寒いよぅ。(しくしく)





クリムスンさん。


クリムスン商店の中に入ってみた。



クリムスンアイコン

クリムスン「皆のおかげでこんな大きな店を開くことが出来た。  本当にありがとうな。 今日は何が必要だ?」



ちょっとクリムスンさん、おたくの従業員はどうなってんの?(かくかくしかじか)



クリムスンアイコン

クリムスンああ、ドロシーの事かい?
あの子は元々ああいう子なんだよ。 悲劇のヒロインを演じるのが好きでねぇ。




それ、従業員としてはどうなの。



クリムスンアイコン

クリムスン確かに変な子だけれど、同情した男たちがよく貢いでいってくれるから売り上げは良いんだよ。
だから今のところ放っておいているのさ。




この店主にしてあの従業員あ

りって訳か。




クリムスンアイコン

クリムスンそれで、今日は何の用だい?
何か買っていくのかい?




ああ、そうだった。
この店の目玉商品を教えてください。



クリムスンアイコン

クリムスン目玉商品かい?
それならこのラージヒールポーションとラージチャージポーションがお勧めだね。
3個で1セットだから、その分安いし、財布が厳しい冒険者の方に人気なんだよ。




へえ、そうなんだ。
試しに1セット買ってみようかな?



クリムスンアイコン

クリムスンふむ?
でもあんた、見たところまだ若葉マークすら取れていない新参冒険者のようだねえ。
ラージヒールポーションは最低でもHPが200、ラージチャージポーションは最低でもCPが150ないと、逆に損だよ。
あんたにはまだ早いね、今はキャンディーSPで回復は十分だから、十分成長してからまた来ておくれ。




あれ…この違いは何なんだ…?



クリムスンアイコン

クリムスンラージポーションを買うくらいなら、こちらの薬草、帰還の巻物がお勧めだよ。



クリムスンさんも帰還の巻物を売っているんですか。
次はクリムスンさんから買うことにしよう。



クリムスンアイコン

クリムスンもういいのかい?



参考になりました! また今度来ますね〜!



クリムスンアイコン

クリムスンはいよ、気をつけてね。






ゼンシさん。


次はゼンシさんのお店に入ってみました。



ゼンシアイコン

ゼンシ「いらっしゃいませ。  念願の店を開くことが出来ました。 全て皆様のおかげです。 新しい商品をたくさん入荷しましたが、いかがですか?」



それはおめでとう、若い娘さんなのに大したもんだ。
それじゃあ、見せてもらえますか?



ゼンシアイコン

ゼンシどうぞ、こちらになります。



あれ?
この店の防具って、全部水色の文字で表示されているんですね?



ゼンシアイコン

ゼンシああ、これは魔法オプションが付いていますよという目印なんです。
通称“水色OP”などと呼ばれています。




そういえば、先日購入したお守りも水色の文字で表記されていたな。
魔法オプションが付いているよって意味だったのか。



ゼンシアイコン

ゼンシ冒険者の方にはこちらのチェーンベルトや強化シューズ、あと兜などが人気ですね。
そしてこちらは当店イチオシ(と言うか最も高価な)、
53万4000ゴールドのライトアーマーです。
HP+18と即死抵抗と致命打抵抗の3点のオプションが付いてこのお値段ですよ、お一ついかがですか?(営業用スマイル)




ごじゅっさんま

……!!

(ぶほっ)




ゼンシアイコン

ゼンシあら、鼻血が。
鼻栓買っていかれます?




いえっ、生憎持ち合わせが足りないので…じゃっ!
(“も”って何だ“も”って…!!)




ゼンシアイコン

ゼンシあー…残念、逃げられちゃったわ。
また次の買い手を捜さないと。







ちくしょう、これ以上ボられてたまるかぁ!!

…おっと、ここにも商人がっ。


チョキーさん。


チョキーさんか。 ラブリーな名前だね。



チョキーアイコン

チョキー「ここは武器を売っているが…
どうも俺の品物は気に入らないらしいな。
あ、そうだ。
あんたが気に入りそうな物があるんだが
その代わりに一つ頼みがある。」




見てもいないのにイチャモン付けないでよ。

それに今は取引人の試験勉強中だから、クエストはまた今度ね。
チョキーさんのお勧め商品は何ですか?



チョキーアイコン

チョキーむ、お勧め商品か?
それならこれだ、ビショップ用の鈍器と追放天使用の翼を見ていってくれ。
これ全部最高補正品だぞ、買って損はさせないぜ。




うわあ、ごっついですね。



チョキーアイコン

チョキーこの帝王のホールは“殴りビショップ”に人気なんだ。  と言っても、低レベル時から殴り道に走るビショップはあんまりいないけどな。  あ、買うなら1万3500ゴールドだ。
そしてこれは当店の最高級品、黒檀の翼だ。  高いから買い手がなかなかいなくてねえ、買うなら3万6000ゴールドだ。




なるほどなるほど、ありがとうございました。(メモメモ)

あ、要りません。



チョキーアイコン

チョキーうおおおチョカぁぁぁぁ!!
お前がいなくなってから商売上がったりだぁ〜〜!!








ごめんなさあああぁっ………!!

…………

………

……







はーはー……いきなり泣き出すからびっくりして逃げてきちゃったじゃないか…。

気を取り直して、次いこう。


ヘンスさん。


お次はヘンスさん。

やあ、ぼく坂本。



ヘンスアイコン

ヘンス「いい天気ですね。
私はこの町ではいつも澄んだとても綺麗な青空を見ている気がします。
短剣と笛を売っています。 お一つどうですか?」




短剣と笛かあ…。
ごめんなさい、俺は剣士なのでどっちも使わないと思います。
もしかしたら弟の山本が短剣を買いに来るかもしれないので、その時はおまけしてあげてね。



ヘンスアイコン

ヘンス分かりました。



うん? そう言えば山本って、シーフだったっけ?


まあ、どっちでもいいか。





トンキンさん。


お次はトンキンさん。

ぼく坂本ー。



トンキンアイコン

トンキン「いらっしゃい。 弓と矢を売ってるぜ。
おや? あんた、ビショップだな!
あんたのいい物を作ってやれるぜ。
でも材料が足りなくてな…。」




いや、ビショップじゃないです。
どこをどう見てビショップだと思ったんですか。
そして勝手に話を進めないで。



トンキンアイコン

トンキン「あれ? あ、すまん。
ビショップじゃなかったな。 最近は勘違いが多いな。」




ううん、気にしなくていいよ。
でもあんまり勘違いが酷いようなら、病院をお勧めします。



トンキンアイコン

トンキンそう怒るなよ、今回は特別にサービスしてやるから…
と言っても、あんたは剣士のようだし、弓も矢も槍も使えないから、残念ながらこの店の武器は役に立ちそうにないな。




そらぁ残念だ。
また今度サービスしてください。



トンキンアイコン

トンキン悪いな、また来てくれよ。






ウィル・フレドさん。


お次はウィル・フレドさん。

お久しぶりです、俺のこと覚えていますか?



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドおお、坂本くんじゃないか。



嬉しい、覚えていてくれたんですね!



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドそりゃあ客商売だからね、客の顔を覚えるのは基本中の基本さ。
(本当はポタクエ以外で尋ねてくる客が珍しかっただけなんだけど。)




実は俺、ブリッジヘッドに行って取引人の試験を受けてくるんです。



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドほう、それは頑張って勉強しなければねぇ。
ブリッジヘッドまではテレポーターで行くのかい?




テレポーター?



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドえっ、まさかフルマラソンで行くつもりなの?



えっ、それが普通なんじゃないの?



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレド若いのに大したものだねぇ…。
(レベル的な意味で。)
でも、坂本くんは今回の試験が初めてみたいだし、各街に立ち寄って商人たちの話を聞いてきた方がいいかもね。




いや、他に楽な交通手段があるなら教えてください。



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドははは、試験の内容は新米冒険者にとっては難しいはずだし、横着しないで商人たちから聞き回った方がいいと思うよ。
テレポーターの事は、また違う機に知る事になるだろうし、今回はフルマラソンでがんばれ。
ただし道中のモンスターには気をつけてね、坂本くんのレベルでは軽く死ねるだろうから。




最後にさらっと怖い事を言わないでよ。



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレド試験の内容は、確か商人や販売品についてだったね。
俺の店の特徴を教えてあげるよ。
俺の店では主に、剣士と戦士の武器を扱っているんだ。
ここに来れば、ノーマル品でいいなら大抵の武器は揃っているぞ。




ふんふん、なるほど。(メモメモ)



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレド値段も、駆け出しの剣士たちが求めやすいようになるべく良心価格に設定している。
高くても1万〜3万ゴールドもあれば大抵買えるよ。




それは素晴らしい。



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドこれらより性能のいい武器が欲しいなら、 この店のワリドに聞いてみてくれよ。
きっと何かいいものを見せてくれると思うぞ。




ん? あれ?
ウィル・フレドさん、ここの店の従業員だったんですか?



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドあれ、最初に会った時に言わなかったっけ?
ウォーリッド(ワリド)の武器屋従業員のウィル・フレドと申します。”って。




(分かるかー!!)



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドそういえば坂本くん、
所持金が足りているなら、この間買いそびれた判月刀を買っていくかい?
在庫ならまだあるよ。




ううん、この間拾ったタウンソードがあるので、やっぱりもういいです。



ウィル・フレドアイコン

ウィル・フレドそうかあ、それなら仕方がないね。
(大抵の冒険者は、モンスター狩りで自分で武器を拾うから俺の店には滅多に立ち寄ってくれないんだよなぁ…。)
また来てくれよ。




ごめんね、ありがとうウィル・フレドさん。
ちょっとワリドさんに会っていきます。





ワリドさん。


という訳で、ワリドさん。

坂本ー。



ワリドアイコン

ワリドいきなり“坂本”って言われても…。



はっ、ごめんなさい。
色んな人に自己紹介していたらいつの間にか略しすぎていました。




ワリドアイコン

ワリドああ、うん、坂本くんね。

それより、「なあ、俺の頼みを聞いてくれないだろうか?
あまり難しいことじゃないし、よろしく頼むよ。」




ここでもクエストがっ。

ごめんなさい、今から取引人の試験を受けに行かなきゃいけないんだ〜!



ワリドアイコン

ワリドそうか、それは頑張ってくれ。
それで、うちの店に何の用だ?




試験に出題されそうな情報が欲しいので、商品を見せてください。



ワリドアイコン

ワリド参考になるかは分からないが、 好きなだけ見ていっていいよ。



ワリドさんいい人だ。



ワリドアイコン

ワリドうちの店では各職業の武器を扱っている。  固定職にこだわらず、色んな職の奴らに満足してもらう為さ。
しかも全部魔法オプション付きだ。 坂本くんも試しに一つ買ってみてはどうだい?




むう、でも装備できるものが一つも………うん!?



ワリドアイコン

ワリドおお、お目が高いね。
それはうちの店自慢の黒檀の翼だ、今ならたったの51万400ゴールドで買えるよ。




嫌だあ〜〜〜!!(脱兎)



ワリドアイコン

ワリドあ、逃げられた…。
(どう見ても金持っていなさそうだし、冗談だったんだけどな…。)







ううう…商人たちめっ、俺を金背負ってきたカモとしか見ていないんだっ…。(ぐすん)

…うん? あの建物は何だろう。


ブルンネンシュティグギルド戦 申込事務室




田舎者丸出しの坂本。


('Д'三'Д')


雑貨商人発見。


おや、こんなところにも商人が…。



名前が…。


………。



悪徳商人アイコン

悪徳商人「おほほほ〜なにか忘れものは無いかしら?
高くしてあげるから買ってね〜!」




いた、違反者が。



高すぎだ!


おまっ、もうふざけんなよ

通報だから通報!

(露店広報員に)




悪徳商人アイコン

悪徳商人おほほほ……えっ?
それはちょっと困ぎゃっ!!(裾踏んで転んだ)







全く、堂々と悪徳商人を名乗って商売してるなんてとんでもない悪女がいたもんだ……あっ


トルスさん。


トルスさんだ、こんにちは!



トルスアイコン

トルスおお、坂本くん!
今日も換金していくのですか?




いや、今日はトルスさんのお店のことについて聞きに来ました。



トルスアイコン

トルス私の店のこと?



実は(かくかくしかじか)



トルスアイコン

トルス成る程ねぇ、私もその試験には苦労したんですよ。
そういうことなら協力しましょう。
私の店はですね、悪魔用の武器を取り扱っています。鞭ですよ鞭。
特にお勧めなのはこのチェーンウィップですね、鎖なのに鞭独特のしなやかな動きがこれっぽっちも損なわれていないんです。
ただ、苦痛という名の快楽にたまに病み付きになってしまう人がいるんです。
坂本くんも気をつけてくださいね、悪魔って色んな意味でほんとに悪魔ですから。




………。



トルスアイコン

トルス気になるようなら一つ試しに買われてみます?



いや、いいです…。

ありがとうトルスさん、そろそろ行きますね。



トルスアイコン

トルスはい、試験がんばってくださいね。






トルスさんてそういう………いや、人の趣味にとやかく言うまい…。

おや、ブルンネンシュティグの南側に井戸があるんだ。行ってみようっと。


ステビンさん。


こんなところにも商売をしている人がいるんだ。

こんにちは、ぼく坂本。



ステビンアイコン

ステビン「杖とか牙などを売っているんだが…。
ところで俺の頼みを聞いて欲しい。」




あなたもクエスト持ちですかぁ〜。
この街って困ってる人多すぎ。

ごめんなさい実は(かくかくしかじか)



ステビンアイコン

ステビンああ、何だ、試験の為に情報を集めているのか…。
ここはウィザードとウルフマン用の武器しか置いていないよ。
それより聞いてよ、この間最悪なお客がいてさあ…。一度口に入れた牙を返品したいって言うんだよ? どう思う?




あ…いや、愚痴なら今度ゆっくり聞いてあげます…。



ステビンアイコン

ステビン絶対だよ、絶対聞きに来てくれよ。
ストレスマッハで禿げそうだ。



(商人って大変なんだな…。)





えーっと次は……

そろそろ例の場所に行っちゃうか♪


バリカスさん。


バリカスさぁ〜ん♪



バリカスアイコン

バリカスやあ坂本くん。
また自分へのご褒美でも買いに来たのかい?




えへへ、いつも甘いお菓子をありがとう♪

でも今回は違うんだ、実は俺、取引人の試験を受けに行くことになってさあ。
しばらくブルンネンシュティグには帰れないから、バリカスさんに挨拶しておこうと思って。



バリカスアイコン

バリカスそうだったのか、それは寂しくなるなあ。
試験がんばっておいでよ、ほら、これは心ばかりの餞別だ。




こっ、これは!

高くていつも買うのを躊躇していただ!!



バリカスアイコン

バリカスははは、一厘だけだけどね。
古都に戻ってきたら、またうちの店を贔屓してくれよ。
あっ、その花は観賞用じゃなくてだね




うん、もちろんだよ! ありがとうっ(もしゃもしゃもしゃ)



バリカスアイコン

バリカス………
(教えなくても食べてる…。)







花うめ〜。

さて、次はっと…。


ハパンさん。


ハパンさん発見。



ハパンアイコン

ハパン(セリフ準備中)



初めましてぼく坂本。

ハパンさんの店のお勧め商品を教えてください。



ハパンアイコン

ハパンうちはプリンセスの武器と弾丸、そしてリトルウィッチの武器を置いているよ。
レベルが低いものしかないから、どれでも安く手に入るよ。




どれどれ……これがリトルウィッチの使う武器ですか。
可愛いですね☆型なんだ。

ところでリトルウィッチって、推定何歳なんですか?



ハパンアイコン

ハパンシッ! あんた何て事を言うんだい!
消されるよ!




(そこまで…。)





ふう、何だか気まずくなったから逃げてきてしまった。

地図を見たところ、残すところあと一つのお店しか無いようだな。

残すあと一つの店は……。



最後はブレンシーさん。


こ、こんにちは……(びくびく)



ブレンシーアイコン

ブレンシーあら、あなたはこの間の剣士。
スカルネックレス(クリ+10%)を買いに来てくれたの?^^




(うっ、やっぱり…。)

い、いえ、実は……(かくかくしかじか)



ブレンシーアイコン

ブレンシーまぁ〜そうなの、あなたが取引人の試験を…。

(受かるのかしら。)




ブレンシーさん、今本音
漏れませんでした?




ブレンシーアイコン

ブレンシーやあね、気のせいよ(微笑み)
それより剣士さん、遠出をするなら装備はしっかり揃えておかないと、旅先で何が起こるか分からないわよ?
あらっ、が空いているじゃないの。マントの一つも持っていないわけ?
じゃあ、ここで買っていきなさいな^^




(キターーーーーッ!!)

(ヒイイ!!)




ブレンシーアイコン

ブレンシーあら、剣士さんケープが装備できるわよ。
マントもケープも同じ2000ゴールドだし、こっちにしちゃいなさいな。




(勝手に話が進んでるーーー

ーー!!)









買わされた…。




ブレンシーアイコン

ブレンシーよく似合うわよ剣士さん(にっこり)
毎度ありがとうございました、試験がんばってね!




あ…ありがと…ございます…(しくしくしく)



現在の装備。


でもまあ…これで必要な部位は全部揃ったんだし、悪くないかあ。(あれ、戦士用の武器はどこに行ったんだろう?)


現在の属性抵抗力。


魔法属性の抵抗力もちょっとだけ上がっているし…//

うん、やっぱり買ってよかったな。



それじゃあ、次はマップに沿ってハノブに行ってみようと思う。
次回も俺の活躍をお楽しみに!






(第十三話・完)



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